おまじないに出会う前のこと②
前回の続きだよ。
これまでの話はここから見てね
さて、親から離れて寮生活をしていた女子高生時代
私の1つの夢は叶っていた。
親から離れて暮らしてみること
これは、寮に暮らすことで実現したんだ。
ところが、前回も書いたように
とてーも厳しい寮生活でね
これなら親元に暮らして通学していた方がよかった…と思うほど
息が詰まる暮らしだった。
毎日、授業中ぼんやり考えるのは
これからの進路のこと
親元に帰って大学に進学する
もしくは
親や先生を説得してスペインに行くこと
どっちも魅力的だったから
できるところからやってみた。
受験勉強とスペインへ行く情報収集
うちは、父がちょっと変わっていてね
「勉強したくないなら進学しなくてよい!」という哲学の人だったのね。
そう言われるとね、
私はとても勉強好きだったから
「何がなんでも進学したい!」とも思った 笑
たくさん学びたいことがあったんだ。
会話表現
コミュニケーション
海外のこと
司書になるための勉強
そして、大学という空間に憧れた
かたや、スペイン
小学生の時にハンガリーとポルトガルに行ったことがあったから
ヨーロッパの広い空と
どこまでも続く向日葵畑
美味しいパンとお肉のことを考え
ベンポスタ子ども共和国の情報を片っ端から集めてみた
(数冊の本くらいしか情報がなかったから、著者さんにお手紙書いたり、スペイン大使館に行き方を問い合わせしていた)
そしたらね、手っ取り早く実現できるのは
やっぱり大学への進学だった。
親や先生に話してみたら
「まずは勉強して大学に合格すること。
それからスペインには行けばいい」
と呆れた顔で説得されたよ。
一方、私はね、
スペインに行く夢を諦めきれないでいた。
高校3年生の秋になっても。
なぜかというと、ベンポスタ子ども共和国の大使役をしている人を紹介してもらったから。
ベンポスタはね、
スペインのオレンセという地域にある
小さな共同体だから
観光客として行くのは
たしか何にも問題のないところだった。
でも、私はそこに住みたい!と思っていたから
ビザや資金、そこでの生活について
いろんな情報と手続きを取る必要があった。
親善大使の方に
どうして私がスペインのベンポスタ子ども共和国に住みたいと思っているのかを
長々と手紙に書いたのが
高3の10月
ここまで、やったから
あとは受験だ!
と 頭を切り替えて
勉強していたけど
いまいち勉強に身が入らなかった。
なぜなら、大学卒業した後のことを考えると
ちっともわくわくしなかったから。
司書になれたとしても
ずっと日本で暮らしていくの?
司書って公務員?
なんだか窮屈だなーって
そう思いはじめたら
当初目標にしていた国立大学への関心は薄れ
知り合いのお姉さんが行っていた
のびのび自由な猫がたくさんいる大学に行きたいなーと思うようになったんだ。
私大だし
実家からは遠いけど
どうせ社会人になったら窮屈な暮らしが待ってるなら
大学くらいのんびり過ごしたいなー
そんな風に思ってたよ。
うん、そんなわけで
順調に成績は伸び悩み ?
国立大学には落っこちて
猫のたくさんいるのんびりした大学にのみ合格した!
(何個か受けた私大は絶対受かる!と言われていたのに、なぜか補欠だった。猫のいる大学より偏差値低かったのに 笑)
受験の間
何度もスペインのことを考えた
卒業式の時も
実家に帰ってきてからも。
親善大使からのお返事は春になってもまだ来てなかった。
③へ続く
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